謹賀新年
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なんでもないようなこと
年頭より私事で恐縮ではございますが、今年5回目の年男を迎えます。5回目ともなると「還暦」という名称が冠としてつくようで、私の敬愛する昭和のスーパースター長嶋茂雄さんの言葉をお借りすると「今年初めての還暦を迎えるにあたり」となります。還暦とは文字通り“暦(こよみ)が還(かえ)る”で「生まれ直し」の意味があり、子供に戻る年なので赤ちゃんにちなみ、赤いちゃんちゃんこを着てお祝いをするようです。
これまで新年を迎えるたびに新鮮な気持ちになりましたが、60歳という年齢を受け止めたとき、一層年齢の重さを感じ心境にも変化が出てまいりました。
コップに水が半分残っているときに「もう半分しかない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるかで、その後の行動が変化します。私は、その答えは後者の方がポジティブな行動だと教わった経験があります。コップの水の考え方に照らし合わせて「まだ〇〇歳だから」と生きてきましたが、「もう〇〇歳だから」と危機感を感じて物事に取り組むべきではなかったかと、今になって少し反省をしています。
これは健康についても同じことが言えそうです。あるスポーツ財団が発表したデータに「60歳以上の二人に一人が週に1回以上の散歩ウォーキングを実施している」とありました。ただ残念なことに、散歩を始めた年齢は、データではわかりませんでした。私は全国で多くの方々と接する機会をいただいておりますが、「もっと前から、自身の健康を大切に受け止めて行動していれば良かった」と後悔の念をお持ちの方がなんと多いことか。年齢を重ねなければ実感できないことも多いので、納得していただくのはむずかしいかもしれませんが、お会いした方が後悔なさらないように、熱意を込めて伝え続けることが私たちの課題ではないか、と強く思っております。
インド独立の父ガンジーが言った「明日死ぬかのように生きよ 永遠に生きるかのように学べ」という言葉があります。私の場合それぞれの言葉の前に「もう60歳だから」「まだ60歳だから」と入れて座右に置くべきだと改めて肝に銘じました。
そして私たちセラピストは、この新年を節目にして、技術も「生まれ直し」をしてみてはいかがでしょうか。足を運んでくださる方へ、より満足感の高い施術を提供するために、ぜひお時間を設けていただき、講習会場へ足をお運び頂けますよう、お待ちしております。
最後になりましたが、今年の干支である猪の肉には万病を予防する力があると言われています。皆様の今年一年の無病息災をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もスタッフ一同よろしくお願い申し上げます。
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