謹賀新年

『技術が育（はぐく）むフーレブランド 』

新年あけましておめでとうございます。 皆さまにおかれましては健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年の干支である『兎』には「これまでの努力が花開き実り始める」という意味があるそうです。ここ数年の厳しい状況の中での皆様の努力が実り、サロンの成長を進めていく1年になりますよう願っております。

そこで今回はサロン継続のために必要な戦略について考えてみました。経済産業省が発表している統計データによると、起業して1年後の生存率は約72％だそうです。つまり起業はしたものの、約3割の企業はその翌年に廃業している計算になります。ただし3年〜5年継続できると廃業率は低下していく傾向にあり、経営が安定する方向に向かうとのことです。1年以内に廃業してしまう原因の多くは、売り上げの不振による調達資金の不足です。人件費をはじめ家賃や導入器械の設備維持費、不良在庫等による経営の悪化があげられています。売り上げを維持し、倒産リスクを下げる方法について専門家は、「着実に収益化できる事業に携わること」と、「競合に負けない強みを持つこと」とアドバイスしています。前者は収益化まで時間を有するサービスは危険であり、後者については専門性が高く確かな商品で、しかも自社しか持ちえない業態が収益性の高いサービスを生むということが言えます。

私たちフーレのサロンをここに当てはめてみると、設備や在庫の必要がなく、その場での収入があるということは「着実な収益を見込めるサービス」と言えます。そして、技術のオリジナル性が高い『フーレセラピー』は「競合に負けない強みを持つこと」の条件もクリアしています。すでに店舗数の多い業種や従事する人口の多い技術を提供する会社は、同業他社と競い合いになることが多く、その対応に追われ疲弊してしまいがちです。この点でも差別化が図れる『フーレセラピー』は唯一無二である『ブランド力』を発信しているのです。

『フーレセラピー』には、交付している資格制度とディプロマ、商標登録された名称やロゴマーク、全国展開の実績などがあります。類似している店舗や技術が周りに出店してきたとしても、比較したときにお客様に選ばれやすい条件を備えています。

ここでひとつのブランド『ルイ・ヴィトン』の歴史について簡単に触れたいと思います。トランク製造職人ルイ・ヴィトンの作る製品は、その品質の高さで、当時のヨーロッパの多くの王族は、こぞって彼にオーダーしていました。しかし、彼の製品を世界的なトップブランドにした出来事は、『タイタニック号』の沈没事故がきっかけだったと言われています。その悲惨な事故がおきた海で、散乱する乗客の荷物の中にあったルイ・ヴィトンのトランクは沈まず、それにつかまって救助された乗客がいたと言われています。さらに沈没から数十年経って船内にあったトランクを引き上げてみると、中には海水が侵入しておらず、荷物は当時のままだったといいます。

一流ブランドを作るうえで必要なものは、他とは比較できないほどの「品質」をもった商品と、本物を理解する「顧客」の存在が必要だということです。

マッサージサロンで、お客様は価値のあるものにしか代価を払いたくないものです。求められるものは様々ですが、その中でも『技術』は一番の重要なファクターとなります。謙虚に技術を磨き最高の満足感を提供していただきたいと思います。その結果『フーレセラピーというブランド』をお客様が作ってくださって、自然と定着していくものだと思っています。

明治時代の思想家、高山樗牛（ちょぎゅう）は「己の立つところを深く掘れ。そこには必ず泉あらん」と言っています。物事は広く浅くでは見えないものもあります。自分が信じ、行っていることを深く掘り下げることで、フーレセラピーの価値が、自然な振る舞いの中にあらわれ、お客様に伝わっていくことと思います。

私たちは『フーレセラピー』を深く掘り続けてまいりました。競合に負けない真似ができない理論に裏付けされた確かな技術を、安定した経営に結びつかせて、大切な人生に大きな花を咲かせるためにも、この道を信じて深く掘り下げていきましょう。そして業界のオンリーワンをともに目指してまいりましょう。

今年の皆様の益々の飛躍をお祈り申し上げます。